最新美容トレンドを深掘り！「クリーンビューティー」について徹底解説

コスメ界の最新トレンドとして話題となっている、「クリーンビューティー」はご存知でしょうか。何となく環境に優しいコスメ、健康的で清潔な美しさといったイメージを抱かせる言葉ではあるものの、具体的にどのようなコスメなのかわかる人は少ないはずです。

そこで今回は、美容の最新トレンドであるクリーンビューティーについて徹底解説していきます。

「クリーンビューティー」とは？

まずは、クリーンビューティーとはどのようなものなのか、定義などを紹介していきましょう。

クリーンビューティーとは？

「クリーンビューティー」とは、海外の美容分野で発祥した言葉です。クリーンビューティーとは、私達の健康や動物に与える影響、環境や地球に与える影響を最小限にした生き方や、次のような美容製品を総称した言葉として使われています。

・健康や自然環境に影響を及ぼす可能性のある成分を含んでいない
・エシカルに調達された原料を使っている
・サスティナブルな容器・包装を使っている

クリーンビューティーの考え方とは？

クリーンビューティーは、有機JIS認証という基準の明確な「オーガニック」とは異なり、概念としては浸透しつつあるものの曖昧なキーワードだといえます。そのため各コスメブランドが、独自の解釈のもとでそれぞれ異なる取り組みを行っているのが現状でしょう。およそ、次のような考え方で製品作りが行われています。

・人に優しいクリーンな成分
・地球環境に配慮したモノ作り
・原料や生産過程に透明性がある
・動物実験を行っていない（クルエルティフリー）

クリーンな商品以外は悪いもの？

クリーンビューティーでは問題視される成分を避け、製品作りを行っています。代表的な成分には、次のようなものが挙げられます。

・シリコン：肌や髪の触り心地をなめらかにする効果があるものの、毛穴詰まりや自然に分解されない点が問題
・合成香料：少量で香り付けができるものの、敏感肌の人には刺激の強い場合があり問題
・鉱物油：原油から得られる油で、持続可能とはいえず環境問題になっている点が問題
・アルコール：肌の引き締め・殺菌効果があるものの刺激が強く炎症やかゆみの原因になりかねないのが問題

ところが問題となっている成分すべてが体にとって悪いのかといえば、そうでない人も多くいます。環境問題には配慮しつつ、自分にとって何を選んだらいいのかを考えることが重要だといえるでしょう。

クリーンビューティーが注目される時代背景とは？

世界的にクリーンビューティーが注目されるようになったのは、2015年に国連サミットにおいて採択された「SDGs」と深い関わりがあります。SDGsは、2030年までにサステナブル（持続可能）なよりよい社会を実現するための17の大きな目標です。SDGsに取り組む中でクリーンビューティーの考え方も徐々にアメリカを中心に広がり始め、2019年頃には世界的に美容業界で認知されるようになりました。日本においては、アメリカ発のクリーンビューティーブランドが日本に上陸し始めた2021年の少し前から、クリーンビューティーの考えが広まるようになりました。

クリーンビューティーコスメはどのように選べばいい？

クリーンビューティーのコスメはどのように見つけて、どのように選べばいいのでしょうか。

認証マークをチェックする

クリーンビューティーの明確な基準はないものの、オーガニックにおいては世界基準の認証マークがあります。認証マークの有無を参考にすると、クリーンビューティーのコスメを選ぶ参考になるでしょう。

原料の調達先をチェックする

まず、原料の調達先を公表している企業は、透明性があると言えます。サスティナビリティを裏付けられている原料、オーガニック認証を受けた農場で収穫している原料などは安全性が高いでしょう。

信頼できるブランドを選ぶ

ブランドのホームページなどをチェックし、クリーンビューティーを謳っているブランド、クリーンビューティーの具体的な基準を公表しているブランドは安心できるでしょう。

天然成分だからといって安心だとは限らない

天然成分とは、人工的に作られたものではないことを指します。つまり天然成分だからといって、肌に害のない成分ばかりだとは言えないのです。

避けたい成分を決めておく

クリーンビューティーでは、避けた方がよいと有名な成分がいくつかあります。だからといってすべて避けなければならないのではなく、自分の肌にとって避けた方がよいのかどうかを考えましょう。

まとめ