2024年05月29日

髪質改善のための食生活

髪質を健やかに保つための食生活は、男女で多少違いがあります。それぞれの特性に合わせた食事が大切です。

男性の場合

1 タンパク質の摂取

髪の毛は主にタンパク質からできているため、十分なタンパク質の補給が不可欠です。赤身の肉、魚、卵、大豆製品などをしっかりと摂りましょう。

2 ビタミンB群の補給  

ビタミンB群は髪の健康に欠かせません。特にビオチンとナイアシンの不足は、髪の毛が細くなる原因にもなるので注意が必要です。レバー、アーモンド、卵黄などに多く含まれています。

3 亜鉛の確保

亜鉛は新しい毛根の成長を助ける働きがあります。牡蠣、レバー、赤身の肉から補給できます。亜鉛の吸収を高めるため、タンパク質とともに摂るのがおすすめです。

4 抗酸化物質の摂取

活性酵素の影響で抜け毛が増える可能性があるため、抗酸化作用のある食品を意識的に食べることが大切です。ブロッコリー、アボカド、緑茶などに多く含まれています。

5 脂質の質に注意

良質な脂質を適度に摂ることで、ハリのある艶髪に近づけます。オメガ3系の豊富なアマニ油、アボカド、ナッツ類などがおすすめです。一方で、動物性の飽和脂肪はNGです。

女性の場合

1 鉄分の確保

生理で多くの鉄分が失われるため、女性は特に鉄分が不足しがちです。ひどい場合は髪が細く薄くなる原因にもなります。レバー、赤身の肉、納豆などから鉄分を補給しましょう。

2 ビタミンCの摂取

鉄分の吸収を高めるためには、ビタミンCが不可欠です。ブロッコリー、キウイ、いちごなどに多く含まれているので、一緒に食べるようにしましょう。 

3 食物繊維の確保   

女性は食物繊維が不足しがちですが、食物繊維は髪の毛に必要な様々な栄養素を運ぶ役割があります。野菜や果物、全粒穀物から適度に摂るようにしましょう。

4 亜鉛・ビオチン・たんぱく質の補給

男性と同様に、亜鉛、ビオチン、たんぱく質も女性には欠かせない栄養素です。上手に組み合わせて摂ることが大切です。

5 美肌作用のある食品の摂取

女性ホルモンの働きを助けるイソフラボンやビタミンEなどを含む、美肌にも良い食品を意識しましょう。大豆製品、アボカド、アーモンドなどがおすすめです。


このように、男女で欠かせない栄養素が異なります。しかしながら、バランスの良い食事を心がけることが基本となります。

また、生活リズムの乱れや睡眠不足、ストレス過多も髪の健康を損ねる要因なので、食生活だけでなく生活リズム全体の見直しも重要です。内側から髪に栄養を届けることで、艶やかで健やかな髪が手に入ります。



髪質改善のための食生活において、以下の点に注意し、心がけることが大切です。

1 バランスの良い食事

髪の毛に必要な栄養素は様々あり、ひとつの食品だけではカバーしきれません。バランスの良い食事を心がけ、適量の主食・主菜・副菜をそろえましょう。特に髪の毛に必要なたんぱく質、ビタミン、ミネラルを意識して摂るようにしましょう。

2 過剰な制限は避ける

ダイエットなどで極端な食事制限をすると、髪の毛に必要な栄養素が不足してしまいます。健康的な体重維持と髪のケアを両立させるよう気をつけましょう。減量する場合も極端な制限は避け、バランスの良い食事を心がける必要があります。

3 油分の質に注意

健康的な脂質は髪に艶やハリを与えますが、動物性の飽和脂肪は髪の老化を促進する恐れがあります。植物油やナッツ、アボカドなどから良質な油分を摂るよう心がけましょう。

4 充分な水分補給

髪の毛は水分が多く、脱水状態になると乾燥やパサつきの原因にもなります。1日に1.5〜2リットルの水分を補給するよう意識しましょう。ただし、湯船に長時間つかるなど水分を過剰に排出するのは避けましょう。  

5 抗酸化力の高い食品を意識

活性酵素に傷つき毛がより細くなったり抜けやすくなる恐れがあるため、抗酸化力のある食品を積極的に摂るよう心がけましょう。緑黄色野菜、大豆製品などがおすすめです。

6 体調や生活リズムの見直し 

食生活だけでなく、体調や生活リズムの見直しも重要です。睡眠不足、過度のストレス、喫煙や飲酒の習慣などが、髪の健康を損ねる要因となります。



適切な食事と生活習慣の改善を組み合わせることで、内側から髪の毛を健やかに保つことができます。髪の状態に合わせながら、自分に合った食生活を実践していきましょう。