2024年05月29日

ストレスからくる抜け毛の予防法

ストレスが抜け毛の原因になる理由は主に以下の3つが考えられます。

1 ホルモンバランスの乱れ

ストレスを受けると、副腎からストレスホルモン(コルチゾール)が分泌されます。コルチゾールが過剰に分泌されると、男性ホルモンの働きを阻害し、女性ホルモンの働きを強めてしまいます。このホルモンバランスの乱れが、毛周期に影響を与え、抜け毛を引き起こします。

2 栄養素の偏りと吸収不良

ストレス状態が続くと、体内でビタミンB群やビタミンC、亜鉛、たんぱく質などの栄養素の需要が高まります。一方で、胃腸の動きが悪くなり、これらの栄養素の吸収が阻害されがちです。髪の毛に必要な栄養が行き渡らなくなり、抜け毛や髪質の劣化につながります。

3 血行と新陳代謝の低下

ストレスは自律神経の乱れを招き、体の緊張状態が続きます。その結果、血液の循環が悪くなり、頭皮への栄養供給不足に陥ります。また、新陳代謝の低下から老廃物が毛根に蓄積し、毛母細胞が損傷を受けやすくなります。つまり、ストレスは毛根の環境を悪化させ、健康な毛髪が育ちにくくなるのです。


このようにストレスは、ホルモンバランス、栄養素の偏り、血行と新陳代謝の低下をもたらし、複合的に毛周期に影響を及ぼします。毛根の健康が損なわれ、遂には抜け毛の増加に繋がってしまうのです。ストレスをためずに発散することが、抜け毛対策の第一歩となります。

ストレスから来る抜け毛の予防法(男性編)

男性はストレスから抜け毛になりやすい傾向にあります。男性ホルモンの影響で、頭皮の毛根が刺激を受けやすいためです。ストレスによる抜け毛を予防するには、以下の対策が有効でしょう。

1 運動で気分転換

ストレスを発散する最も手軽な方法が運動です。有酸素運動で気分を晴らすだけでなく、血行が良くなり毛母細胞への栄養供給も促進されます。ウォーキングやジョギング、筋トレなどを日課に取り入れましょう。

2 睡眠で十分な休養

睡眠不足はストレスを増長させる大きな要因です。睡眠は体の修復時間でもあり、毛母細胞の休養にもつながります。1日7〜8時間の睡眠を心がけ、夜更かしは避けましょう。

3 アロマセラピーで癒し 

ラベンダーやローズマリーなどのアロマオイルには、心身を癒す作用があります。シャンプーや整髪料にアロママッサージを取り入れると、頭皮環境が改善されます。ストレス解消にも一役買います。

4 適度な飲酒と喫煙の節制

過度の飲酒や喫煙は、毛母細胞へのダメージにつながります。頭皮の血行を悪化させ、栄養不足や細胞ストレスを招きます。ストレス発散としての適度な摂取は問題ありませんが、過剰に気をつけましょう。

5 十分な休息とリフレッシュ

ストレスを溜め込まず、こまめに発散する習慣が大切です。休日は十分に休養を取り、趣味などを通じてリフレッシュする機会を設けましょう。ストレスをためずに発散することで、髪への悪影響を最小限に抑えられます。

ストレスから来る抜け毛の予防法(女性編)

女性の場合も、ストレスが抜け毛の原因になることがあります。ホルモンバランスの変化にも起因するので、以下の対策が有効でしょう。

1 温活で血行促進

冷えは女性の敵です。血行不良は頭皮の毛母細胞にも影響を及ぼします。温活を心がけ、頭皮の血行を促進させましょう。足湯に加えて、室内の温度調節や暖かい飲み物の摂取も有効です。 

2 フェイシャルマッサージ

顔のリフトアップマッサージをすると、小指球で頭皮も刺激できます。頭皮の血行が良くなり、新陳代謝が活発になるので、ストレス性の抜け毛予防に効果があります。  

3 ホルモンバランスの調整  

女性ホルモンの変動がストレスを高め、抜け毛の原因にもなります。生理周期や更年期に気をつける必要があります。ホルモンバランスを整えるための食生活や運動、サプリの活用などを心がけましょう。

4 ヘアケアの見直し

ストレスは髪への栄養供給にも影響するので、毛髪ケアが重要です。頭皮と毛髪に潤いを与えるトリートメントやオイルの使用、マッサージを欠かさないようにしましょう。

5 リフレッシュの機会作り 

ストレスを溜め込まないことが何よりも大切です。買い物や旅行、温泉など、リフレッシュできる機会を作り、ストレスを解消する習慣をつけましょう。気分転換は髪の毛のためにもなります。



ストレスが高じると、男女ともに毛周期に影響し、抜け毛の原因になります。日頃からストレス対策を怠らず、適切な発散と解消を心がけましょう。ストレスフリーな状態を保つことが、ツヤのある健やかな髪を保つ秘訣なのです。